1965-12-24 第51回国会 衆議院 大蔵委員会 第4号
政府ハ」「多額ノ公債発行ヲ豫定シテ居ルが為メ、ソレハ軈テ通貨ノ増発トナリ、」「必要以上二物償ヲ騰貴セシメテ、社會上由々シキ結果ヲモ招来スルニアラズヤトノ疑念ヲ抱ク者ナキニアラザルヤウ感ゼラルゝノデアリマスガ」、「日本銀行ヲシテ、一面二於テ産業上二必要ナル通貨ノ供給二遺憾ナキコトヲ期セシムルト同時二、他面所謂「インフレーション」ノ弊ヲ防止セシメントシタノデアリマス、故二日本銀行ハ其市場政策二依リ、手持公債
政府ハ」「多額ノ公債発行ヲ豫定シテ居ルが為メ、ソレハ軈テ通貨ノ増発トナリ、」「必要以上二物償ヲ騰貴セシメテ、社會上由々シキ結果ヲモ招来スルニアラズヤトノ疑念ヲ抱ク者ナキニアラザルヤウ感ゼラルゝノデアリマスガ」、「日本銀行ヲシテ、一面二於テ産業上二必要ナル通貨ノ供給二遺憾ナキコトヲ期セシムルト同時二、他面所謂「インフレーション」ノ弊ヲ防止セシメントシタノデアリマス、故二日本銀行ハ其市場政策二依リ、手持公債
而もその政府需要を作り出しますために、そう大したあれでもないというふうに考える向きもあるかも知れませんが、ともかくも三百億の貯蓄公債を発行する、或いは又政府手持公債を合計三百八億億ぐらいに日本銀行へ売却する、更に公社債を二百二十億くらい募集するというような、公債に依存してそういう政府需要を作り出す。その政府需要によつて、国内市場、国外市場共に大きくして行くことが困難である。
我々の手許に、又二十四年度に引続いて二十五年度に千二百億も債務償還が行われるらしいが、我々の手持公債に対して償還が行われるということになれば、資金がダブついて来る。国債は銀行の立場からすれば有力なる預金準備である。
私は、政府の手持公債をただちにこれによつて還償するということにされますと、そこに急速にデフレ要因というものが発生して行く。この点は政府も同感のようでありますが、どうぞひとつそういうデフレ要因を急速につくらないように、いわゆる金融債であるとか、あるいは市中銀行手持の国債の償還等に充て、日銀の信用の造出に充てて、これを有効に運用し得るような方向に指導を願いたい。
○林(百)委員 そうしますと、銀行の手持公債がほとんど償還されるといたしますと、一体銀行の資産の構成が、従来と違つてどう変化して来るかということが一つ。それから国家の保証よりはもつと安全な事業があると言われるが、具体的には、たとえば外資が入つて来て、外国資本で保証されている事業というような意味ですか。それとも、具体的にはどういう方面を指すのか。
○愛知政府委員 市中銀行の現在の手持公債は大体八百億余りでございます。それで十一、二月中にさらにそのうち四十五億ないし五十億は日銀で買い上げる計画になつております。
それは五百億円前後が融資及び投資として出て行く、こういわれておりまして、残りの九百億ぐらいは復金債の買上げ、あるいは公債の買上げに向けられているのでありますけれども、その場合におきましても、漫然と銀行の資金を、手持公債なり復金債を買い上げて、出しぱなしでもつて、銀行が短期の最も有利な商業資本にまわすというようなことができないように、一種のひもつきの方法でもつて、重点産業の方に、政府が直接融投資する部分
○川島委員 どうも今度の政府のやり方を見ておると、例の千七百五十億の見返り勘定から、特別会計に出すことはいいですが、國債の償還に充てる、銀行の手持公債は償還してやろう、そういうことをやつているし、庶民金庫もきれいに拂つて掃除してしまう。そういうやり方はいいですが、その結果としては、一般の勤労者やあるいは中小ことに商業者、営業者、こういつた者の方の金融はほとんど締め出してしまう。
そういたしますと、日銀なりあるいは市中銀行なりの手持公債が償還をされますので、手持資金がそれだけ潤澤になつて参る次第でございます。
公債は日銀のを還すのか、市中のを還すのかということはいろいろ考え方がありましようが、数字で申上げますと、日銀の手持公債は二月末で六百七億でございます。
○小坂善太郎君 もう一つお伺いしたいのでありますが、ただいまエイド資金の運営の問題が、別の委員から出ておりましたが、この中で市中銀行の手持公債を買上げるという面もございます。そういう場合になりますと、市中銀行の公債は日銀にほとんど大部分入つておりますから、日銀に差金ができる。